店長からのご挨拶

椎葉平家まつり

11月10.11.12日の椎葉平家まつりに行ってきました。

例年村の人口を大幅に上回る人出で賑わう、村の一大行事ですが、今年も大勢の人でした。

実は8年ぶりに行ったのですが、以前は狭くて曲りくねって対向車との交差も譲ったり譲られたりの繰り返しでしたが、トンネルや橋があちこちにできてて交通の便は確かに良くなっていました。

祭の中央ステージでは九州一広い村の中の各集落からその地に伝わる伝統の夜神楽や踊りをそこの小学生たちがとても上手に次々と披露してくれました。みんな生まれてからずっとそこで育ってきてそのリズムが身に沁みついているのでしょうか、長いのは20分もかかる神楽を実に上手に舞っていました。村には中学は一つしかなく子供たちは小学校を卒業すると集落を出て中央部の中学に村内留学です。そして中学を終えたら村外の高校に出て行ってしまいます。身に着けた神楽が子供たちのこらからのアイデンティティとして人生の力になれば、と願いながら観ていました。

少し残念だったのは、やはり高齢化が進んでいるのでしょうか、以前にはいっぱいあった村人たちの手作りの産物の即売や、村の峠などで振る舞われていたお茶やお漬物のもてなしといったものがめっきり減ってテキヤさんが増えたことでした。

宿泊は村内ではとても取れずに隣の五ヶ瀬に泊まりましたが、おかげでそこの夜神楽を楽しむことができました。思いもよらない「ラッキー」でした。写真は囲炉裏の煙でくすんでます。

 

 

山茶

九州山地の山の中には自生のお茶の木がたくさんあります。

お茶の木の根は地中深くまで伸びてるため、昔は焼き畑で作物を作った後には地中に残ったその根からお茶の芽が最初に出て来るのだとか。

人々は山仕事の合間に焚火でお湯を沸かして、近くのお茶を枝ごと切ってきて葉をその火で軽く焙ってしごいて、それをヤカンで煎じて飲むのが山の一休みでした。

釜炒り茶は熱した大きな釜に摘んできた茶の葉を入れて炒ってお茶の酵素の働きを止めて(失活)発酵を防いで、味を濃くするために揉み、乾燥させます。炒ったり揉んだりを数回繰り返してやっと出来上がりです。

今では機械製の釜炒りがほとんどですが数十年前までは山間地の集落では新茶時には山から摘んできた自生の茶の芽を庭先の大釜で炒る光景はよく見られました。

台風一過の秋晴れの日、久しぶりに山間地に行き、山茶の苗を採ってきて鉢に植えてみました。その近くでもう珍しくなった手炒り手揉みの釜炒り茶を手に入れ、帰ってからゆっくりいただきました。

日本のお茶のルーツ。時代を超えた山の文化の香りです。

 

「生き方を考える旅」

先般身内の法事に合わせて一週間ほどの小旅行をしてまいりました。法事は京都であったのですが、ついでに知り合いのお墓参りもしてきました。

思えばもうこの世よりもあちらのほうの知り合いの方が多くなってしまっているようで、さて、自分としてもこの先どんな生き方をすればいいのかを考えてしまいます。

そんなことで時間の許す限りいろんなところを訪ねていろんな人たちにお会いしていろんなお話を聞きたく旅に出たのです。

今回一番の出会いは、前夜に富山の居酒屋で地元の青年達に勧められた黒部のトロッコ電車に乗って終点よりもっと先の温泉に浸かって、その帰り道で源泉から温泉場までのお湯のパイプの保全作業をしていた方に声を掛けて山のお話を伺っていたのですが、どちらからですかという問いに九州からですと答えたら、なんとその方も私と同じ都城から来ていると判ってお互いにびっくりしたわけです。

聞けばお年は68歳で定年後に好きな山登りを存分にしたくてこうした山のアルバイトをしながらあちこちの山に登っているのだとか。奥様は都城で好きなことをなさっているのだそうです。68歳とはとても見えないほど若々しく、実に屈託のないステキな笑顔でお話しなさって、しばしの談笑の後お互いの無事を祈ってお別れしたのですが、この出会いが今回の旅の中では一番印象に残りました。

人はそれぞれ打ち込めるものがあると輝いていますね。「生き方」って打ち込めるものを持つことかしらと、秋の速足の夕暮の中に黒くなった山を振り返りながら思うことでした。

更新

このところ突然のようにHPを更新していますが、ようやくこの扱い方が薄々分かってきました。ったく。正直十年くらいは放っといたかしらと思うくらい更新してませんでした。

で、今久々にいじっているのですが、この間いろんな新機能というのもできたらしく前よりおもしろくなってるようで「これなら楽しいな」と思います。ポンポンと決まった場所に決まったような写真や文字をいれるだけというのが少し自由になったように感じます。

でもまだ私が使いこなせてない。いろんな機能や使い方を試しながら勉強している段階で、肝心の商品やHPの楽しさはまだ一割も出せてない。商品の写真ばかり並べたって少しも面白くない。そう思いながらも「とりあえず」今は通り一遍の商品を並べながら使い方を勉強している段階なのです。

お茶の仕事とは別ですが、私はイタリア旅行が好きで一人で時々出かけます。そのためにイタリア語の学習本のCDをイヤホンで聞いてブツブツ喋りながら散歩しています。その結果近頃は旅行会話程度なら困らなくなりました。もちろんここまで試行錯誤は沢山しましたが。

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」といいますが、要するに「数をいっぱい撃つ」ことが一番の解決法なのかもしれません。桑の葉茶を作り始めたときも実に様々な試行錯誤を繰り返してようやく自分の店なりのものができてきたように思います。

ですからこのHPもどんどん試行錯誤していって楽しいHPにできると思います。誰も今は見てませんがそのうちなんとかなりましょう。

列車文庫

この夏に「西駅に本棚を作って家庭から不要な本を貰ってきて無料貸本をやったらどうかナ」ということで、その本棚をこしらえて欲しいという要望が来ました。

それで写真のような「列車を縦に切ったような」本棚を作って、先月末から「貸し出し」が始まっています。

横に下げた「貸し出し記録ノート」にはまだ少ししか書いてありませんがそのうちボチボチ増えることでしょう。

書記会計

今年の初めに公民館の館長が突然亡くなられて、その後継に、それまで書記会計をなさっていた方が経験人格人望いずれもの観点から選ばれ、その影響で空席となった書記会計を経験人格人望いずれも欠けた私が勤めることになってしまいました。

ということで、館長の人格をいいことに私は好き勝手にやりたい放題で、目標は「館費をタダにする」

現在館費は月額500円、年で6000円で、そのほか防犯灯が年に900円、赤十字と赤い羽根の募金が各500円後は祭りと消防団の募金が500円と600円となっています。

このうち赤十字赤い羽根の募金は基本的に「任意」ですから来年からはその旨掲示して館員さんに任せます。祭と消防団はそのままとして、さしあたり防犯灯費の削減。

てことで街灯をLEDに替えることにして電気代を下げることにしました。そこから防犯灯管理の助成金を差し引くと一世帯当たりの負担額が今より安く済みそうです。

その金額を現金で徴収せずに、館員の皆さんに米や味噌といった生活必需品を公民館から購入してもらって、つまり公民館が必需品を販売することで、その利益を充ててはどうかと考えています。

館員さんにとっては米も買い防犯灯代も払うという形から、米を買えば街灯肥代は要らないとなります。できれば市販の米より美味しくて安い米にできないかと考えています。

幸い私の地区は「高齢化」「農地なし」「買い物難民」地区ですから米屋もありません。それでウマくいけば次には館費も公民館が商売して稼ぎ出せないかと考えています。

これには農村地区の公民館と連携してやれれば、互いに補完する形の交流ができそうです。例えば子供たちの農業体験や昆虫採集、その他の農産品の販売などおもしろそうです。合同のお祭りってのもいいですね。

まぁ自分の商売とは関係ありませんが、こんなことを考えていろいろやってます。

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店長からのご挨拶

毎度お世話になります。
やたら趣味の多い、好奇心のカタマリのような私です。基本お茶と桑の葉茶ですが、時々それ以外の商品の紹介もありますのでよろしくご覧ください。
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